
UFRawはデジタルカメラのRaw形式ファイルを閲覧、編集するためのアプリケーション。スタンドアロンでも、Gimpのプラグインとしても動作する。AdobeからはLightroom、AppleからはAppertureという類似アプリが発売されている。
一般的に、Rawイメージを編集し、jpegやtiffなどの画像形式に変換することは、フィルムカメラになぞらえて、Raw現像とよばれていて、そのRaw現像を行うためのアプリがこのUFRawだ。
Raw形式での撮影はメモリを食うし、撮影後も現像を行わなければ、写真を閲覧する環境も限定されてしまう。そして、何より、その現像そのもののプロセスがなにやらややこしそうだ、ということで、私も写真を始めて2年ほどはRawでの撮影をしてこなかった。
一眼レフを購入したこの約1年の間に、現像することも、写真を撮影するということの大切なプロセスであることに気がつき、今ではそのプロセスそのものも撮影するプロセスと同じくらい楽しいものに変わった。
そんな楽しさを教えてくれたのが、UFRaw。
今回はUFRawの基本的な使い方と、私がたどり着いたベストプラクティスを詳解しよう。
UFRawの使い方は、とても簡単だ。使われている単語が写真の専門用語が多いが、覚えてしまえば難しいことはわからなくとも、自分の思っている画を作り出すことができるようになっている。

まずは左図(UFRaw 0.17)の上部のアイコンに注目して欲しい。
左から、ホワイトバランス、グレースケール、レンズ補正、基本カーブ、カラーマネジメント、輝度、彩度の補正、明度調整、切り抜きと回転、保存、EXIFの順のタブインターフェイスを採用している。
あくまでも私個人がそうしていないだけだが、参考になれば。
レンズ補正、明度調整、切り抜きと回転、EXIF。
この4つの項目は、これまで使ってこなかった。最初のレンズ補正だけは、最近ワイドレンズを購入したので、口径食を修正するのに使う可能性がある。
レンズ補正、明度調整、切り抜きと回転の項目を使わない理由は、Gimpでも可能で、Gimpのほうが、これらの補正を行うのにより細かくできるからだ。
4つめのEXIFは、digiKamで編集してしまうので、ここでは使わない。実際編集することも、あまり多くはない。
カラーマネジメント、保存。
カラーマネジメントでは、カメラと、モニター、出力のカラープロファイルを設定できる。ICCプロファイルというカラープロファイルを設定している人は、その設定にしたがってほしい。
非常に大切な設定だが、カメラやモニターの設定は各人に依存するので、私の設定を紹介するに止める。
私の機材は、Nikon D90。ガンマ 0.46、リニアリティーを0に設定。
モニターのほうは、Mitsubishi Diamondcrysta RDT222WM。sRGB、表示意図を絶対比色に設定。
出力はしないが、sRGB、出力意図を絶対比色に設定している。
私が欲しいものは、もちろん出来のいいモニターとキャリビレーションツールだ。
この設定については、試行錯誤ではなくて、機械的に設定するべき項目だからだ。
保存のほうは、私はFlickrにアップロードすることが最終出力になるので、jpeg保存にしている。
圧縮比率は100。
変更したのは、IDファイルを作成を、IDファイルのみ、
デフォルトとして保存については、初めに設定するときに、今回のみに設定。
デフォルト値である、常にを選択すると、保存の度にその時のUFRawの設定を次回の設定に変更してくれる。
グレースケールは、撮影した写真を白黒写真に変換するのに利用。カメラ側で白黒モードももちろんついているが、白黒写真をカラーに復元するのは難しいが、カラー写真を白黒写真に変換するのはそれほど大変でもないので、私はカメラ側で白黒にしない。
ここでは、画面に表示されている画像を見ながら値の設定を行っている。
digiKamやGimpでも行える項目なので、UFRawで使う機会は少ないかもしれないが、Raw現像で白黒写真に変換したほうが、Gimpで行うよりは諧調をキープしながらできるので、おすすめだ。
残りの設定が、私が毎回設定する項目だ。
ホワイトバランス、基本カーブ、輝度、彩度の補正。
Raw現像で一番の機能が、ホワイトバランス。
撮影時のホワイトバランスをオートで撮影していると、ドラマティックな夕景が平板な絵になってしまったり、屋内でのパーティショットが青色になってしまったりと、様々な失敗をしてしまう。
もちろん、撮影時にホワイトバランスをきちんと設定することは必須のテクニックだが、ホワイトバランスを後で調整できる、というところにデジタルのよさもある。
UFRawのプルダウンメニューから、お好みのホワイトバランスを選択するか、色温度をスライダーで調整することも可能だ。
元に戻すのは簡単なので、ぜひ色々と遊んで見てもらいたい。
順番が前後するが、ホワイトバランスのタブの最上段にあるのが、露出補正。
簡単に言えば、明るすぎたり、暗すぎたりを補正するためにある。もちろんカメラ側でもその設定はあるので、カメラ側で撮影時にきちんと設定するのがベターであることは言うまでもない。
アイコンを右から、リセット、自動露出、ハイライトクリップ、ネガティブEVの設定となっている。
難しいことはわからないので、私がいつも使っている設定を紹介しよう。
ハイライトクリップをフィルムのアイコンになるようにクリックして設定。
ネガティブEVは電球が下に向くアイコンになるようにクリックして設定。
この設定で、自動露出をクリックして適応すれば、90%の画像は問題ない。
bayer補間 – ノイズ除去
こちらも、たくさんの数学っぽい説明や、数式があるが、おすすめを紹介しておく。
bayer補間のほうは、デフォルトのAHD補間で問題ない。補間にかかるスピードは遅いが、その分、上手に補間してくれる。
ノイズ除去のベストプラクティスは、撮影した写真のISO、これはEXIFタブから確認できる、の10分の1の値を入れるといいだろう。
ISO1600なら160、ISO200なら、20という具合だ。
基本カーブはGimpやPhotoshopを使い慣れていれば、見覚えがあるだろう。トーンカーブを行うためのツールだ。
デフォルトでは45°の斜めの直線となっているが、真ん中を上に引き上げれば、中間のトーンを明るく、下に下げれば、暗くなる。
右上はハイライト、左下は暗いトーンを制御できる。
写真を見ながら、自分の好きな色に変更していけばいい。という単純ながら強力なツールだ。
もしスタートポイントに悩んだら、Fotogenetic(英語)から、様々なカーブをダウンロードできる。
ダウンロードしたカーブは、読み込みできるし、一度読み込めば、プルダウンから選択できるので、自分のスタイルにあったカーブを見つけ出して欲しい。
輝度、彩度の補正では、コントラストと彩度を調節できる。
ここは言葉のままなので、スライダーを調節して、好みの絵を作ってほしい。
この画面でも、基本カーブと同じようにカーブが利用できるが、私がここで行うのはブラックポイントの自動修正のみ。
ブラックポイントの修正を適応すると、写真にグンとコントラストが生まれるので、一度試してみて欲しい。
UFRawはレポジトリに入っているので、インストールは簡単。
Synapticからufrawと検索すれば見つかる。
私はThe p-Code MachineのPascal de BruijnがメンテナンスしているLaunchPadからUFRawの最新版を手に入れている。
私と同じくベータな最新版がどうしても使いたい方は、
Launchpad PPAのレポジトリを追加
ppa:pmjdebruijn/ppa
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